●成分と構造

主要成分：希土類元素ネオジム（Nd）、鉄（Fe）、ホウ素（B）を主成分とし、ジスプロシウム（Dy）、テルビウム（Tb）などの他の元素を少量添加し、更なる性能向上を図ることができる。

結晶構造：正方晶系構造を有し、この構造はネオジム鉄ホウ素に優れた磁性を持たせる。

●性能特徴

高残留磁気：強い磁場を発生することができ、残留磁気は一般的に1.0-1.4 Tの間にある。

高保磁力：反磁性に抵抗する能力が強く、保磁力は800-2000 kA/mに達することができる。

高磁気エネルギー積：永久磁石材料の性能を測定する重要な指標、焼結ネオジム鉄ホウ素の磁気エネルギー積は比較的に高く、200-400 kJ/m³に達することができる。

●応用分野

電子情報：ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、イヤホン、携帯振動モーターなどの電子機器に広く応用されている。

自動車工業：自動車用電動アシストステアリングシステム（EPS）、始動モータ、ワイパーモータなど。

新エネルギー：風力発電、新エネルギー自動車駆動電機などの分野の重要な材料である。

医療機器：例えば磁気共鳴イメージング（MRI）装置、医療ロボットなど。